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怪談部屋 怪奇篇―山田風太郎ミステリー傑作選〈8〉 怪談部屋 怪奇篇―山田風太郎ミステリー傑作選〈8〉
山田 風太郎 (2002/05)
光文社

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届いた『怪談部屋』『戦艦陸奥』のうち
短編が多くて読みやすそうな『怪談部屋』を
パラパラと読みたいものから順に読んでいます。
解説が菊池秀行先生ですよ!!


「蜃気楼」
タイトルの通り、まるでストーリーそのものも
蜃気楼のよう。その蜃気楼のような雰囲気の中で
ラストを医学ネタでシメる辺りいいですね。

「人間華」
まだ全部の短編を読んでいませんが、
今のところ、この作品が一番のお気に入りです。
たった20ページもない短編なのに
テーマをシンプルにまとめ、
凄みがあってすばらしい傑作。
このネタはよくよく考えればちょっと笑えるような
ネタなんですが、それを読者に真剣に受け止めさせる
さすがの文章力である。

「手相」
運命が占いを変えるのか、それとも
占いが運命を変えるのか?
今となっては、使い古されてるネタか。

「雪女」
主人公が一見怪談話のようなストーリーを
現実的に至極論理的に解き明かしているが、
それでもなお作品に漂う「怪談」の雰囲気、
どこか寂しい、不安の残るミステリアスな読後感がいい。
この、怪談のように見えて実はそうでない、と
いうのは『誰にもできる殺人』の「人間荘怪談」と
同じ趣向のトリックだ。

「笑う道化師」
人間の死すら喜劇、という風太郎らしい
皮肉がよく表れている。

「永劫回帰」
つまりデジャブの話。

「まぼろし令嬢」
当事者の悪人ではなく、その娘に
罪の報いが来てしまうという
理不尽で可哀相な話である。

「うんこ殺人」
出たーーー!!(笑)
これもお気に入りになりました(笑)
傑作だよ、キワモノ作品だけどさ(笑)
世界観、雰囲気共に
ずば抜けてすばらしい。
ハジけすぎだよほんとに…(笑)

「万太郎の耳」
恋の曲と死の曲が同じ、という
論理が面白い。
「人は何のために生きるんですか」なんていう
バカバカしい質問に、
「人間の存在意義とは」なんて
さも崇高に難しげに答えを
導きだそうとする人が多いが、正直クダラン。
「子孫を残すためだろ、
それ以外に何の意味もないよ」とただ
アッサリ回答してしまう風太郎が好きだ。

「双頭の人」
傑作と名高いが個人的にはあまりである。
女は醜美によって価値が決まるか、という
論なった時、
風太郎の場合醜い女の敗走ばかりで、
話がそこから一歩も動かない。
もう一歩踏み込んだ話にして欲しい。

「黒檜姉妹」
この作品もお気に入りです。
個人的に「双頭の人」よりこちらの方が
いい作品だと思う。
精神を司る姉と、肉体の本能を司る妹という
畸形姉妹の発想がとてもいい。
ちょっと「忍法小塚ッ原」を思い出しました(笑)

「鑞人」
初読の時より、二度目に読んだときの方が
良い印象を持ちました。奇想小説として
傑作でしょう。


とりあえず今読んだ物はこれだけです。
上記したようにお気に入りは「人間華」「鑞人」
「うんこ殺人」「黒檜姉妹」です。
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