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『芋虫』
現代でもこんな小説は書けないだろうし、じゃあ発表当時を考えると
空恐ろしいものがあるんですが、このドン詰まり的物語に
最悪の悪夢を見せられているような気分でした。
ラストに夫は「許す」と書いて自殺してしまうわけですが、
彼は人間性を失って死ぬキッカケが欲しかったんだろうな。


『孤島の鬼』
序盤こそ現実世界を舞台にしたサスペンスドラマですが、
殺人の下手人が判明するあたりから展開が変り、
まるでおとぎ話のような不思議な乱歩の世界へ
引きずり込まれてしまいました。


障害を負った人も同性愛も少数派であるがために
異常視され迫害される人間の悲劇ですが、
そのテーマよりも個人的には、自分の妄想をユートピアとして
実現するということにとても心惹かれました。
(これは大槻ケンヂ氏の乱歩評論を先に読んでいた影響が強いかも)


最後に、丈五郎が孤島で自分の悲しいユートピアを実現したんだから、
せめて諸戸も主人公と二人だけのユートピアを叶えさせてあげたかった。


『芋虫』も『孤島の鬼』も、両編違った面白さで
あっという間に読んでしまいました。
あと残っている『蜘蛛男』も面白そうで、読むのが楽しみ♪
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SKIN:Babyish-
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